風太の事 (6)  又、会おうな! 風太!

 ドッグ・イヤ-という言葉がある。

 犬の年齢は、最初の1年は人間の18年ぐらい--もう大人になって、恋もする。
以後、大型犬、小型犬、室内、室外飼育等で人間対比の年齢は異なるようだが、青・壮年期は、1年平均5-6歳年をとると見られているようだ。

 1年から13年くらいまでが、風太の全盛期となった。

 
画像
 (気持ちよさそうに眠る風太)

 しかし、病気も、怪我もしなかった風太も、14年(人間とすれば78歳)頃から、流石に動作が遅くなってきた。

 朝夕の散歩も、早足の40-60分から、ユックリの40-50分となり、15年過ぎてからは、ノロノロと30-40分となってきた。

 16年目に入った頃から、先ず視力が衰え、やがて非常に鋭かった嗅覚も目にみえて弱くなった。

 よその犬が傍に来ても反応しなくなり、好いていた犬の傍を通っても寄らず、色気もなくなった。
しかし、食欲だけはまだ十分にあった。

 
 16年半頃からは、リ-ドを引っ張るようにしないと、思うように歩けなくなり、散歩の途中で立ち止まり、一休みするようになった。

 近所でも、すっかり長老犬扱いされるようになり、会う人々からは、「頑張ってるね!--偉いね!--、確りね!--」等と声を掛けられる。

 一歩、一歩、必死に歩いている姿を見ると、感動する。 思わず「頑張れ!」と声がでる。 行き会う人々も、やはり懸命な姿に応援したくなるのだろう。

 昨年の秋頃からは、外で散歩させても、円を描くように、右回りでクルクル回るようになり、障害物に当たり始めた。

 散歩はムリと思い、家の中にダンボ-ルと布団で直径2mほどのサ-クルを作り、そこで散歩させるようにしたが、トイレだけは外の習慣をつけていたので、吠えて教えたらすぐ外へ連れ出す事にした。
 
画像

(サ-クルの中をあるく風太。 着ているのはラグビ-・ジャ-ジ-・NO8)

 しかし体重13kあるので、毎日、3-4時間おきくらいに,、日夜抱いて外え連れ出すのは結構大変だ。

 昨年暮れになって、ついに全面的な介護が必要になってきた。

 自力では、立って食事も飲水も出来なくなり、支えながら食事をさせ、次いで、寝たままで何事もサポ-トしなければならなくなった。
 
 風太も、自覚は完全に家族の一員になっているのだろう、寝ていると思って家族が離れていると、判ると見えて声を出して呼ぶ。 手を離せないで暫く傍へ行けないでいると、声を段々高めて呼ぶ。  さびしく、心もとないのだろう。

 家族が傍へ行くと、ウォゥ--ンと甘えるような声を出す。 犬の豊かな感情表現に改めて驚く。
画像

 (穏やかに眠る風太)

 眠った後、目覚めるとすぐ一声出して呼ぶ。 24時間、誰かが近くにいる必要になった。

 17年も、共に生きてくると、お互いにかけがえのないパ-トナ-になっている。 

 風太の思わぬ行動に一喜一憂し、雨が降っても、嵐が来ても、雪の日には特に嬉しそうに、共に毎朝1時間も散歩し、楽しい日々をお互いに過ごしてきた。

 犬の生涯は17-20年が限界だといわれている。 残り少ない幸せな生涯を全うさせてやりたいと、みなで
 必死の介護が半年ほどつづいた。 すべての事が、風太は自力では出来なくなった。

 その間は家族も外出もママならず、ましてや旅行などは全く出来なくなった。

 17歳の誕生日(人間なら90-92歳くらい)を迎えてから暫く経って、1日中ほとんど眠っているようになり、僅かの水と食べ物しか食べないようになり、やがて、泣き声も出さなくなった。

 2010年8月8日、17年1ヵ月、ついに風太は安らかに、息を引き取った。

 深大寺動物霊園でしめやかに葬儀を行った。

 総ての生物は、老、病、死を免れることは出来ない。  しかし、分子の集合体である細胞から出来ている総ての生物は、いつか、灰から再び細胞となり、転生、再生する事も真実だ!

 風太よ!  安らかに眠れ!  何れ、あの世で又会おう!
 

 

 

 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

2010年08月10日 01:07
はじめまして。
風太くん、17年1カ月お疲れ様でした。
でも幸せな犬生だったのだと思います。
ご家族の方の素晴らしい介護があったからこそですね。
私も14歳のダックスを飼っています。
少しずつその時の心の準備もしています。
最後まで、風太君のような犬生を送らせてあげたいと
思いました。風太君、安らかにお眠りください。

この記事へのトラックバック