さすが! 白熱した伝統の早明戦! 

国立競技場に30、000人を越える観衆を集め、NHK総合第一放送で全国に実況されるのは、それだけの価値があるということだろう。  試合は期待を十分満足させてくれる両軍のフアイトだった!
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 試合開始に先立って、写真の様に、両校の応援団・プラスバンドとチア・リ-ディングメンバ-がメイン・スタンド前のグラウンドにきちんと制服を着て整列した。 校旗の挨拶のあと、両大学の校歌斉唱が順次行われた。

ラグビ-には珍しい儀式だが、幾多の名勝負を繰り広げてきた「伝統の早明戦」に対する両校の敬意と尊重の現われなのだろう。 終了後にも感謝と再会を約する如く、エ-ルの交換が行われた。

 今シ-ズン、吉田新監督の下、捲土重来を期す明治が、思わぬ3敗を喫したとはいえ、スタンドにはレプリカ・ジャ-ジ-を着、あるいは紫紺の応援旗を持って、「強い明治ラグビ-復活」と早明戦勝利を期待する沢山のフアンが詰め掛け、OBを含め、立ち上がって一緒に校歌を斉唱し、その心意気が国立競技場にこだました。 
 
 早明戦特有の雰囲気の元、明治のキック・オフで試合が開始され、フア-スト・コンタクトから明治は鋭く低いタックルで襲い掛かり、この一戦に懸ける並々ならぬ決意を示した。 

 開始間もない6分、ワセダ陣22mライン付近のラインアウトから、モ-ルを組んだ明治は暫くワセダDFと激しくもみあった後、ワセダDFがバラケタところを、大蛇の様に長いモ-ルを作り、一気に20m近くもワセダを押し込みトライ。 前試合からラインアウトも見事に修正し、看板FWのモ-ルトライで応援席から大歓声が上がった。 0-7
 
画像 (写真は修正された明治のラインアウト)
 18分、明治14がワセダ陣右へ切れ込んでラック、ワセダ左大外がそれに引き付けられ空いた所を、明治10田村が素早く右へ展開、ラインに残っていた明治FWが7‐8と繋ぎ右隅にトライ、角度の無いゴ-ルキックも決めて 0-14

 ワセダの14サイドが空く所を、慶応戦に続いて攻略されたのは、ワセダとしてはなんとも学習不足で頂けない。

 ワセダは再三明治陣に入ってからライン攻撃を左右に繰り返すが、センタ-クラッシュを中心に変化が乏しく、明治DF網に掛かって突破できない。  しかもFW中心の2有田選手が前半24分負傷交代し、フッカ-に滝沢選手、ラインアウト・スロ-ワ-に7山下選手という不慣れな布陣となった。

 

 明治は前へ踏み込んだ低い激しいタックルで接点でも見事にフアイトした。
 ゲ-ムメ-カ-の10田村選手も冷静な判断と、ミスの無い見事なキックで応戦し明治有利に進めた。

 前半終了間際、ワセダはPKで手堅くゴ-ルを狙い3‐14とした。
 前半の明治の手強いDFからして、まず徐々に差を詰める冷静な判断をしたのは正解だった。
画像(右ハ-フタイム、明治の紫紺のチア・リ‐ディング)










(左ワセダのアカクロのチア・リ-ディング)画像



 後半に入り、4分ワセダPKを決め  6‐14としたあと、前半から全速でフアイトしていた明治に少し疲れが見え、
ワセダが攻め込むケ-スが増えだした。
10分にロックのキ‐マン、5中田選手が足を痛め、星野選手と交代、相次ぐ怪我に不安が覆った。

 しかし、2人のキ-マンが替わったFWは滝沢選手を中心に全く遜色を見せなかった。 7山下選手は前半交代後のラインアウト・スロ‐インの失敗を見事に修正し、キャッチャ-との呼吸を合わせマイボ-ルを確保した。
 星野選手もスパ-サブの如くラインアウトに、突破に大活躍し始めた。

                                                           

 18分、明治陣に攻め入り、何回ものラックをFW人の頑張りで継続した後ようやく9‐12‐11と渡りトライ。 11-14
 この前後、ワセダは何回もライン攻撃するも、前半同様ことごとく明治のDF網に懸かりラインブレイク出来ない。

 明らかにBKの突破の工夫不足の感があった。  

 20分、ワセダベンチは思い切った、劇的な決断をした!。
 ジャパン・スコッドでもある10山中選手を交代させ、なんと一年生の吉井選手を投入した。

 この吉井選手は見事な判断力を示し、冷静に局面を見ながら、パスとキックを使い分けた。
 特に、直後に入ったスクラム・ハ-フの桜井選手と目の覚めるようなコンビネ-ションで攻撃をスピ-ド・アップし、ラインを動かした。  Jr選手権でもその非凡なゲ-ムメイク振りを見せていたが、大舞台でもそれを示した。

 リ-ダ-の最大の責務は「決断力」といわれるが、この交代の「決断」はシ-ズンを通しての白眉とも言える判断ではないだろうか? 見事に応えた1年吉井選手も真に立派! 選手権に向かっても、大きな一石となるような気がする。

 30分、星野選手がDF3人を引き裂き突進、素早く9‐12‐3と早いパスが通り、3滝沢選手がライン際を疾走、明治DF2人にタックルされるや片手で追走の桜井選手にパス、これがゴロになり1バウンドしたが綺麗に拾い上げインゴ-ルへトライした。 ゴ-ルキックは外れ、逆転したが、1PKでも逆転される点差のままロスタイムへ。     16-14               

 終了直前の明治の2度に渡る猛攻をペナルティ無く防ぎ、ワセダは貴重な勝利を挙げた。                      

 相次ぐ主力選手の負傷欠場をものともせず、出場した控えの選手全員が立派に代役を果たした。
 
 公式戦初登場の12内山、13牛房選手はこの大舞台にひるむことなく、終始疲れも見せず迫力アル初陣を飾った。
 下積みのB、C時代からの日頃のコツコツとした努力が見事に開花しつつあるようだ。

 内山選手は2度のトライに、タイミングも良く、素早いパスでアシストした。
 牛房選手は明治衛藤選手のハ‐ドタックルにもめげず、最後まで奮闘した。
 両選手ともDFは素晴らしく、更に攻撃の突破力を磨けば、素晴らしいセンタ-になると思う。

 
 やはり、「伝統の早明戦!」だった。
僅差で敗れたとはいえ、若い選手の多い明治は選手権に向けて一皮むけて成長してくるだろう。
スタンドからは 両軍の素晴らしい攻防に、惜しみない賛辞が送られた。
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         (ノ-サイド後の交歓もすがすがしく)





 
 
                                                              

 
 

 

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